春節前に発注が遅れて在庫切れ、毎年この繰り返し…という悩み
「今年こそ早めに動こう」と思っていたのに、気づけば春節目前で工場から返信が来なくなり、在庫が切れかけて焦る。中国輸入・OEMをやっている方なら、一度は経験があるのではないでしょうか。春節(旧正月)は中国全土が1〜2週間、実質的には前後を含めて3〜4週間近く生産・物流が止まる大型連休です。事前の段取り次第で、この期間の影響は大きく変わります。
春節前後に何が起きるのか
まず前提として押さえておきたいのが、春節休暇の実態です。
- 公式の休暇は7〜10日程度だが、工場・物流とも前後で稼働が鈍る
- 出稼ぎ労働者が帰省するため、休暇明けに人員が戻らず生産再開が遅れることがある
- 春節前は駆け込み発注が集中し、通常より納期が延びやすい
- 船便・国際便とも春節前後は予約が取りにくく、運賃も上がりやすい
つまり「休暇期間だけ気をつければいい」わけではなく、前後合わせて1〜1.5カ月ほど生産・物流のスピードが落ちると考えておくのが実務的な目安です。
発注タイミングを逆算する手順
春節から逆算して発注スケジュールを組むと、慌てずに済みます。
- 春節の日付を確認する(毎年変動するため、必ずその年のカレンダーで確認)
- 春節休暇開始の45〜60日前までに発注・仕様確定を終える
- 春節休暇開始の30日前までに生産完了・出荷を目指す
- 間に合わない場合は、休暇明け1〜2週間後の生産再開を前提に納期を組み直す
- 物流会社にも早めに春節前後のスケジュールを確認しておく
特に新規のOEM案件や仕様変更がある場合は、サンプル確認のやり取りだけで数週間かかることも珍しくありません。逆算スケジュールは「発注日」ではなく「仕様確定日」から組むのが安全です。
在庫管理で見落としがちな注意点
発注タイミングだけでなく、在庫側の備えも重要です。
- 春節明け1カ月は生産・物流が読みにくいため、通常より多めの安全在庫を確保する
- 販売ペースが読める商品は、春節前に「多めの1回分」をまとめて発注する選択肢も検討する
- 複数工場・複数商品を扱う場合は、春節休暇の日程が工場ごとに微妙に異なることがあるため個別に確認する
- 倉庫の入庫スケジュールも春節前後は混雑するため、余裕をもって連絡する
在庫切れを恐れて過剰に発注すると、今度はキャッシュフローや保管コストの負担が増えます。販売実績とリードタイムを照らし合わせ、「欠品リスク」と「過剰在庫リスク」のバランスを取ることが大切です。
工場とのやり取りで気をつけたい言い回し
春節前の工場は問い合わせが集中し、返信が遅れがちです。以下のような一言を添えると、優先度を上げてもらいやすくなります。
- 「春節前の出荷を希望しています。間に合うスケジュールを教えてください」
- 「間に合わない場合、いつ頃の出荷になりそうか早めに教えていただけますか」
- 「休暇明けの生産再開予定日を確認させてください」
- その年の春節日程を確認したか
- 発注・仕様確定を休暇45〜60日前までに終えたか
- 物流の予約状況を早めに確認したか
- 安全在庫の量を通常より積み増したか
- 複数工場の休暇日程をそれぞれ確認したか
- 工場に希望出荷日と代替案を伝えたか
あいまいな依頼よりも、希望する出荷日と代替案を明示したほうが、工場側も回答しやすくなります。
春節前後チェックリスト
まとめ
春節前後の発注・在庫管理は、特別なテクニックというより「早め・逆算・確認の徹底」に尽きます。毎年恒例の行事だからこそ、前年のスケジュールややり取りの記録を残しておくと、翌年以降の判断がぐっと楽になります。
とはいえ、複数の工場と時期をずらしてやり取りしていると、「あの工場には何日前に伝えたか」「去年はいつ返信が来たか」といった記憶が曖昧になりがちです。BOMEKOは、中国・海外工場とのメッセージを貼るだけで日本語要約や返信文の下書きを作成し、工場ごとのやり取り・単価・不良履歴などを記憶として残せるSaaSです。2026年夏の公開に向けて先行登録を受け付けているので、春節対応の記録づけに関心がある方は覗いてみてください。
