中国輸入やOEMを始めると、必ずぶつかるのが「MOQ(最低発注数量)」の壁です。「試しに10個だけ欲しいのに、最低500個から」と言われて戸惑った方も多いはず。
この記事では、MOQとは何か、なぜ工場が設定するのか、そしてMOQを現実的に下げてもらうための交渉の考え方と、そのまま使える例文(日本語・中国語つき)を解説します。
MOQ(最低発注数量)とは?
MOQは Minimum Order Quantity の略で、「これ以上でなければ受けられません」という最低ロットのこと。中国語では「最小起订量(zuìxiǎo qǐdìngliàng)」と言います。
たとえば「MOQ 500pcs」なら、1回の注文で最低500個から、という意味です。
なぜ工場はMOQを設定するのか
MOQは意地悪で設定されているわけではありません。主な理由は次の3つです。
- 段取り替えのコスト:金型のセットや材料の切り替えには手間がかかり、少数だと採算が合わない。
- 材料の最低仕入れ単位:生地・部品を工場自身がロット単位でしか仕入れられない。
- 利益効率:小口対応は手間の割に儲からないため、数量でまとめたい。
つまり「工場側のコストをどう納得させるか」が交渉の鍵になります。
MOQを下げてもらう5つの交渉アプローチ
1. 「テスト発注→量産」の順序を提案する
いきなり値切るのではなく、「まず少量でテストし、品質を確認できたら継続的に大きく発注したい」と将来の取引をちらつかせるのが王道です。工場も継続顧客は欲しいものです。
2. 色・仕様をまとめて”合計数量”を作る
1色500個は無理でも、「3色を各200個・合計600個」なら受けてくれることがあります。材料が共通なら、合計で最低ロットに乗せる発想です。
3. 少量分の割増を受け入れる
「MOQ未満でもいいが単価は上がる」というケースは多いです。テスト段階なら割高でも飲む価値があります。「MOQ未満でも受けてもらえますか?単価が上がるのは構いません」と聞いてみましょう。
4. 在庫品・端材の活用を聞く
定番品や、他社案件の余り材料でよければ小ロットに応じてくれることも。「既存の在庫生地でできる範囲で構いません」と幅を持たせます。
5. 複数工場に同時に当たる
1社の「無理」は絶対ではありません。同じ製品でもMOQは工場によって大きく違います。3社に同じ質問を送り、条件を比較しましょう。
そのまま使える交渉の例文
日本語:「初回はテスト販売のため、まず100個で注文したいです。品質に問題なければ、次回から500個以上を継続的に発注する予定です。初回のみMOQを100個に対応いただけませんか?」
中国語:「首次订单是为了测试市场,希望先订购100个。如果质量没问题,下次开始会持续订购500个以上。首次能否将起订量调整为100个?」
ポイントは、①理由(テスト)②将来の約束(継続・増量)③具体的な希望数量をセットで伝えること。ただ「安くして」「少なくして」ではなく、工場にメリットを示すのがコツです。
交渉の”次の一手”、毎回ゼロから考えていませんか?
BOMEKOは、工場から届いた中国語メッセージを貼るだけで日本語要約と返信文の下書きを作り、その工場と過去にどんな条件で合意したかを自動で記憶します。MOQや単価の交渉履歴も、工場ごとに残ります。
まとめ
MOQは「工場側のコスト」を理解し、テスト→量産の流れや合計数量の工夫で現実的に交渉できます。1社の回答を鵜呑みにせず、複数社を比較しながら、あなたの事業に合ったロットを見つけていきましょう。
