「没问题」で痛い目を見た経験、ありませんか
工場担当者から「没问题(メイウェンティー)」「可以(カーイー)」と即答されて安心したのに、いざ量産品が届いたら仕様が違う、納期が守られない――中国輸入・OEMに携わる人なら一度は経験する「あるある」です。「没问题」は日本語の「大丈夫です」よりもずっと軽く使われる返事で、深く考えずに反射的に出てくることが少なくありません。悪気はなくても、確認を怠った側の責任になってしまうのが現場の厳しさです。
なぜ「没问题」は当てにならないのか
中国の工場担当者にとって「没问题」は、会話を円滑に進めるための相槌に近いニュアンスで使われることがあります。断ると気まずい、上司に確認してからにすると手間がかかる、といった事情から、とりあえず肯定しておくケースも珍しくありません。つまり「没问题」は合意の証拠にはならないと考えておくことが、トラブル回避の第一歩です。
確認フレーズを作る3つの原則
- Yes/Noで終わらせず、具体的な数字や期日を言わせる
- 口頭やチャットの一言だけで終わらせず、文章やリストで復唱させる
- 「誰が」「いつまでに」「どのように」を必ずセットで確認する
この3原則を守るだけで、「没问题」の後に起きる認識齟齬の多くは防げます。
そのまま使える確認フレーズ例
- 「具体的にいつまでに完了しますか?日付を教えてください」(请问具体什么时候能完成?请告诉我日期)
- 「仕様書のどの部分を指していますか?該当箇所を教えてください」(您是指规格书的哪一部分?请指出具体位置)
- 「写真か動画で進捗を送ってもらえますか」(可以发一下进度的照片或视频吗?)
- 「この内容で間違いなければ、返信で『确认』と一言ください」(如果没有问题,请回复“确认”)
- 「不良が出た場合の対応方法を事前に教えてください」(如果出现不良品,请提前告诉我处理方式)
場面別:確認すべきタイミング
すべてのやり取りで確認を入れると工場側も疲弊します。特に重要な局面に絞って、確認フレーズを使い分けましょう。
仕様変更・修正依頼のとき
修正依頼をした直後の「没问题」は特に要注意です。「具体的にどこをどう直すか、修正後の写真を送ってください」と一言添えるだけで、認識のズレをかなり減らせます。
納期確認のとき
「納期は大丈夫ですか」という聞き方は避け、「出荷予定日は◯月◯日で間違いないですか」と具体的な日付を提示して聞くのがコツです。相手が答えやすい形で質問を作ることが、精度の高い回答を引き出す近道です。
検品・不良対応のとき
「不良品はどう対応しますか」と聞くと「没问题、交換します」と返ってきがちですが、「何個まで、いつまでに、送料はどちら負担か」まで言語化してもらう必要があります。
やり取りをあとで見返せるようにする
確認フレーズを使っても、口約束だけではトラブル時の根拠になりません。チャットのやり取りはスクリーンショットや記録として残し、「言った・言わない」の水掛け論を防ぐ準備をしておきましょう。
- 重要な確認事項は箇条書きで送り、相手に一つずつ返信してもらう
- 合意内容は日本語と中国語の両方でまとめて送る
- やり取りの記録は工場ごとにフォルダ分けして保存する
発注前チェックリスト
- 仕様・数量・単価・納期がすべて数字で明記されているか
- 「没问题」の返答に対して、具体的な裏付け(写真・日付・担当者名)を求めたか
- 不良発生時の対応ルールを事前に文書化したか
- 過去のやり取りをすぐ見返せる状態にしているか
中国輸入・OEMの現場では、相手の「没问题」を疑うことは失礼ではなく、むしろ双方のためのリスク管理です。具体的な確認フレーズを使いこなし、記録を残す習慣をつけることで、認識のズレによるトラブルは着実に減らせます。
とはいえ、日々のチャットを都度翻訳し、工場ごとの過去のやり取りや単価・不良履歴を手作業で管理するのは負担が大きいものです。BOMEKOは、中国・海外工場とのメッセージを貼るだけで日本語要約や返信文の下書きを作成し、工場ごとのやり取りや単価・不良履歴を記憶として蓄積できるSaaSとして、2026年夏の公開に向けて先行登録を受け付けています。確認フレーズの運用をもっと楽にしたい方は、情報をチェックしてみてください。
