「なんとなく良さそう」で仕入れて失敗する人が多い理由
1688やタオバオを眺めていると、写真がきれいで安い商品がいくらでも見つかります。「これ日本で売れそう」と感じて仕入れたのに、蓋を開けたら在庫が動かない。逆に「これは需要ないだろう」と思っていたジャンルが、実は競合が少なくて狙い目だった。中国輸入で失敗する人の多くは、リサーチの順番を間違えています。まず商品を見て、それから需要を探すのではなく、需要を先に確認し、商品はその後で探すのが正しい順番です。
商品リサーチの全体フロー
中国輸入の商品リサーチは、大きく分けて次の4段階で進めます。
- 販売先(Amazon・楽天・自社ECなど)で需要とライバル状況を確認する
- 需要が確認できたジャンルで、1688やタオバオで仕入れ候補を探す
- 候補商品の単価・最低ロット・仕入れリスクを比較する
- OEM可否や差別化余地をチェックし、最終候補を絞る
この順番を守るだけで、「仕入れてから売り先を考える」という逆転を避けられます。
手順1:販売先での需要・競合チェック
Amazonであれば、狙っているキーワードで検索し、上位20〜30件の商品を見ます。確認するポイントは次の通りです。
- レビュー数が極端に少ない(新規参入の余地がある)か、極端に多い(大手が固めている)か
- 価格帯にばらつきがあるか(差別化の余地があるか)
- 商品画像・説明文のクオリティが低い競合が多いか(改善で優位に立てる)
- 直近1〜2年で新規参入が増えているか(トレンドが伸びているか、飽和し始めているか)
楽天市場ランキングやSNS(Instagram・X)でのハッシュタグ検索も併用すると、Amazon単体では見えない需要の芽を拾えます。
手順2:1688・タオバオでの仕入れ候補探し
需要が確認できたら、1688で候補商品を検索します。日本語のまま検索窓に入力しても反応が薄いことが多いので、中国語キーワードに変換してから検索するのが基本です。翻訳ツールで単語単位に区切って入力すると、ヒット数が大きく変わります。
- 同じジャンルで最低5〜10店舗はリストアップし、価格帯の相場を把握する
- 販売数(月間成約数)が表示されている場合は、実売の目安として確認する
- 店舗の評価スコアと運営年数をチェックし、極端に新しい店舗は慎重に扱う
- 商品写真が他店と完全に一致していないか確認する(転売業者の可能性がある)
手順3:単価・ロット・リスクの比較
候補が3〜5商品まで絞れたら、それぞれについて次の項目を表にまとめて比較します。
- 単価(数量別の価格表を取得する)
- 最低発注数量(MOQ)とサンプル代
- 関税・輸入消費税を含めた実質コスト
- 納期(生産期間+輸送期間)
- 過去の同ジャンルでの不良率や返品リスク(自分の取引履歴があれば参照する)
ここで「安いから」だけで決めず、実質コストと納期リスクまで含めて比較するのが実務のコツです。
手順4:OEM・差別化の余地を確認する
同じ商品をそのまま仕入れるだけでは価格競争になりやすいため、次の観点で差別化余地を確認します。
- ロゴ・カラー・パッケージのカスタマイズが可能か
- 付属品の追加や説明書の日本語化で価値を上乗せできるか
- OEM対応の場合、最低ロットが跳ね上がらないか事前に確認する
工場に確認する際は「OEM可能ですか?最低ロットと追加費用を教えてください」と具体的に聞くと、返答がぶれにくくなります。
リサーチ時の注意点
商品説明や広告文を作る際は、効果効能を保証するような表現(「必ず痩せる」「絶対に治る」など)は使わないよう注意してください。景品表示法や薬機法に触れる表現は、リサーチ段階の商品選定でも避けるべき候補として除外する判断材料になります。また、ブランドロゴや意匠を模した商品は知的財産権の観点でリスクが高いため、候補から外すのが無難です。
最終チェックリスト
- 販売先での需要とライバル状況を確認したか
- 1688・タオバオで複数店舗を比較したか
- 実質コスト(関税・輸入消費税込み)で採算を計算したか
- OEM・差別化の余地を工場に確認したか
- 知的財産権・表現規制のリスクを除外したか
このチェックリストを候補商品ごとに埋めていくだけで、「なんとなく良さそう」で仕入れる失敗をかなり減らせます。
やり取りの記録が地味に効いてくる
リサーチが進むと、複数の工場と同時にやり取りすることになり、「あの工場、前に単価いくらで見積もり出してきたか」「以前不良が出た工場はどこか」といった情報が埋もれがちです。BOMEKOは、中国・海外工場とのメッセージを貼るだけで日本語要約や返信文の下書きを作成でき、工場ごとの過去のやり取り・単価・不良履歴などを記憶として残せるSaaSです。2026年夏の公開を予定し、現在先行登録を受け付けています。リサーチから交渉、発注管理まで一貫して記録を残したい方は、公開前にチェックしておくと役立つはずです。
